内視鏡による大腸ポリープ切除
当院では、内視鏡による大腸ポリープの切除を日帰りで行うことのできる体制を整えております。
大腸ポリープには、良性のものもあれば、初期のがん化したもの、今後がん化する恐れのあるものなど、さまざまな種類が見られます。
定期的な大腸カメラ検査により、早期に発見、早期に切除することで、大腸がんのリスクを大幅に削減することが可能です。
従来は入院が欠かせない手術でしたが、内視鏡の高性能化、出血予防処置能力の向上により、安全に大腸ポリープの切除ができるようになりました。
ただし、次のようなケースでは、日帰り手術を行えないことがあります。
- 大腸ポリープが、広範囲に及んでいる。
- 大腸ポリープが、粘膜の奥深くまで達している。
- 心臓、肺、腎臓機能が著しく低下している。
- 血液の流れを良くするお薬の服用を中止することができない。
大腸ポリープ切除の費用
大腸ポリープ切除術(日帰り手術) | 20,000~25,000円(下記※要確認) |
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※大腸カメラ検査中に大腸ポリープが見つかり、そのまま日帰り手術となった場合には、「手術」扱いとなりますので、大腸カメラ検査の費用は不要となります。
大腸ポリープとは
大腸にできる、いぼ状の隆起性の病変の総称を「大腸ポリープ」と呼びます。形はさまざまで、大きさも1ミリのものから数センチのものまで存在します。
また大腸ポリープは「非腫瘍性」「腫瘍性」のものに分けられます。非腫瘍性には、炎症性、過形成性が、腫瘍性には、腺腫、がんがあります。
大腸ポリープの原因・症状
原因
原因はまだ明確には分かっていません。食事の欧米化、食物繊維の摂取量の不足にあるのではないかという指摘があります。
また、大腸がんの原因としては、遺伝、加齢(特に40代以降)、高カロリー摂取、肥満、過度のアルコール摂取、喫煙などが挙げられます。
普段から健康に気を配り、規則正しい生活を送った上で、定期的に大腸カメラ検査を受けることは、大腸ポリープ、大腸がんの予防として非常に有用と言えます。
症状
大腸ポリープは、特に小さなものである場合、ほとんどのケースにおいて自覚症状がありません。
肛門近くにできたポリープの場合は、便に血が混じったり、粘液のようなものが付着することがあります。さらに稀なケースでは、ポリープが肛門近くで大腸を塞いで腸閉塞になったり、ポリープそのものが肛門から飛び出すといったこともあります。
いずれにしても、大腸ポリープや大腸がんの症状を患者様ご自身で察知できる可能性は限りなく低いと言え、早期発見のためには定期的な大腸カメラ検査が欠かせません。
大腸ポリープの検査方法
1.便潜血検査
便中の出血の有無を観察する検査です。大腸がんに対しての感度、つまりがんである場合に陽性を示す確率は8割程度ですが、簡便であり、また低コストであることから、一般的に広く普及しています。ただし、大腸ポリープに対しての感度は低く、便潜血検査で陰性であっても、大腸カメラ検査でポリープが発見されることも珍しくありません。
2.大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)
大腸ポリープ、大腸がんとも、大腸カメラ検査であれば高確率で早期発見・早期治療が可能となります。便潜血検査で陽性となった場合はもちろんですが、より確実な診断をするためには、大腸カメラ検査をお勧めします。
当院では、大腸がんの進行スピードを考慮し、特に40代以上の方は少なくとも2~3年に1回、大腸カメラ検査を受けることをお勧めしております。より高い確率での早期発見・早期治療が可能となります。